VALPLAST
クラスプを使用しない、ノンクラスプデンチャーを製作しています。
比較的柔らかい樹脂で、初めて義歯をお使いの患者様にお勧めです。
破折に対する心配はほとんどありません。
スーパーポリアミドは硬すぎず、薄い部分では適度な弾力があり、元の形状を回復する弾力があるため、壊れにくく、色あせないで周辺組織と調和します。また、支台歯に対して弾力のあるフィンガーが穏やかな維持を得るので余計なプレッシャーを与えません。そのため従来の金属鈎のように支台歯の歯根に対して負担を与えず、カリエスを発生するような影響も少ないです。
基本的には総義歯以外、従来のパーシャルデンチャーが出来るものは可能です。また、レジン床・金属床が出来ないものでも、症例によっては可能なものもあります。
両側にまたがるケースなど口蓋を広く覆う場合、変形の恐れがあるためバーや金属床とのコンビネーションが可能です。
印象採得
圧のかからない印象で、アルギン酸系の印象でスナップ印象を採るような法治で結構です。また各個トレーにて採取する場合においても、トレー辺緑はぎん頬移行部より2mm～5mmに設定してください。バルプラストの特徴上、残存歯のすべてのアンダーカットまた骨隆のアンダーカット等を利用できる為、鈎歯だけでなく、その下の歯茎部や全体的に印象が取れているものが望ましいです。
調整方法
内面調整については、カーバイトバー・ペーパーコーンで削除した後にビックポイントもしくはシリコンポイントの茶で研磨すると表面が滑らかになり、若干のツヤが出ます。その時に、人口歯の維持孔を落としてしまわない様注意してください。表面の調整については、専用の砂・トリポリ・艶出しでの際研磨が必要になります。
患者様のメンテナンス
バルプラストは比較、着色しやすいので、毎食後は取り外して清潔にし、お休みになる前には、柔らかいブラシで、汚れを落とした後に専用の洗浄剤を使用してください。
バルプラストを洗浄する際には、専用の洗浄剤のスマイルブライトをお勧めしております。
また、スマイルブライト以外でも塩素系漂白剤が入っていないものでしたら使用できる洗浄剤もあります。